2011年1月24日月曜日

SDF交流会

東京の田町で1/23に行われた宇宙開発フォーラム(通称:SDF http://www.sdfec.org/ )交流会に参加してきました。 
 
事前連絡は下記のような感じで、グループワーク→飲み会でした。 
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□日程
1月23日(日) 14:00~18:00(18:30~21:30懇親会)

場所 CIC東京4階(JR山の手線田町駅から徒歩5分)
地図 http://www.cictokyo.jp/access.html
会場に着きましたらエレベーターで4階まで上がってください。
4階のエレベーター扉目の前の部屋が会場となります。
□内容 グループワーク
 ・『日本の宇宙開発戦略を考えよう』に基づき1チーム5人程度でSDFと共に議論して頂きます。
・意見を模造紙にまとめ、最後に発表して頂きます。
・発表形式の詳細は、当日会場で説明致します。

□懇親会
・18:30~21:30@甘太郎田町店
・3時間飲み放題で、一人当たり2990円を予定しております。
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4人×4班に分かれて、各班のテーマを話合って決めまして、私たちは
「世界における日本の宇宙開発の役割」について話し合いました。
以下は最終的に発表をしたものの私なりの要約です。 
 
 日本はリソース(金・人など)が比較的少ないのであらゆる世界一をとることは難しいので
 特定分野での世界一を目指す。それによって日本国民の生活が豊かになったり、
 他国との外交上で日本に有利な条件を示すことができる、という利益がもたらされる。
 日本の技術の水準は高く、他国ではできない所謂「かゆいところに手が届く」を実現できる技術を持っている。
 これにより
「かゆいところがかゆくなくなる」⇒「気持ちいい=快感・幸せ」⇒ 「幸せを他人(他国)共有したくなる」⇒「幸せを共有」
 とその技術が広まってその便益を享受する人が増える。
こうして一つの問題解決が為されると、他の「かゆいところに気がつく」ということが次に起こり、
更に技術を使って新たな問題を解決していく、というループが描ける。
 
 日本は、環境監視技術やHTVなどの無人輸送技術など特定の分野でこのループを何度も巡っていくと、
その分野での世界一を獲ることは可能ではないか。

 
では、そのループは今は存在しないのか?存在しても機能していないのか?

現在そのループは「新たなかゆいところに気づく」というところで切れているのではないか。
つまりあらゆる産業界や各国から宇宙システムを使って問題解決ができそうなことがないか吸い上げることができる組織・団体が必要で、
「カユイセンサー」という役割を担うことが求められる。
 
さらにループの中の「かゆいところに気づく」~「気持ちいい」までの過程のスピードが遅いのではないだろうか。
そこにある問題があり、それを例えば衛星を打ち上げるなどの手段を用いて解決しようと思っても、
手段を実際に実行に移すときにはその問題は別の問題へと変わっている、ということが起きているのではないだろうか。(具体的に上がった例はGOSAT:いぶき)
 
 この2つをどうにかすることで(具体的な案までは到達できなかったが)、
日本が宇宙開発の特定分野で世界一をとり、日本、そして国民がそこから利益を享受できるのではないだろうか。
 
  と、とても抽象的でざっくりした話に終始してしまったのは反省ではあるけれども、
宇宙開発の戦略を考える上で、国のスタンスをはっきりさせることはまず必要なことだと思います。
この次に「特定分野とは何か」や「実際にどのような組織・枠組み・法律を定める必要があるか」という具体的なことへシフトするのかな、と感じました。
 
他の班では、 
  • 小型衛星用ロケット
  • 小型衛星の商業化
  • 有人宇宙開発 
といったテーマについて発表がありました。
 
個人的には、小型衛星用ロケットの開発の促進には、目標高度までロケットの試験ができる射場を国内に複数確保できることが必要条件に含まれていると思います。
それでもPayするようなユーザがいなければビジネスとしてロケットをつくるという企業・団体 は出てこないか生き残れないですよね。
小型衛星の打ち上げ以外にも他に使い道がないかを探す、というのも大事なことになってきます。 
 
また有人宇宙開発は、きっと2040~50年ぐらいまで(ロケットが生まれてから約100年)は人間以外の生物で実験をやるのが主流なのかな、と思っています。 
日本では、400mぐらいまで到達するロケットで、心拍数などをモニタしたネズミを打ち上げて、
生物がロケットの打上により感じるストレスなどを調べたり、
ISSを利用した生物の滞在・繁殖実験を行ったりするのではないでしょうか。
宇宙旅行やスペースポートは、日本は乗り遅れそう。 
 
最後に、有意義な交流会を企画したUNISON代表3名、そしてSDF並びに他の参加者の皆様にお礼申し上げます。
ありがとうございました!
次は3月ごろにUNISEC交流会@関西です!

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